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地球市民の育成を目的とした学校間交流活動
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地球市民の育成を目的とした学校間交流活動
広島大学附属東雲中学校とExploris博物館立Exploris Middle Schoolとの交流活動
1.交流校の所在地  2.姉妹校関係締結年  3.交流内容の概略

4.交流活動の実際
  (1)生徒相互交流活動(2003年度)
 
(2)生徒相互交流活動(2004年度)

交流校の所在地
広島大学附属東雲中学校:広島県広島市 
Exploris Middle School:アメリカ合衆国ノースカロライナ州 ローリー市
姉妹校関係締結年
2001年
交流内容の概略
 本校とExploris Middle School との交流は,2000年より開始している。本校は1999年よりGlobal Partnership School Projectに参加したことを機に,翌年4月にプロジェクトの一環として本校教諭がExploris Middle School を訪問した。同年6月には交流校の教諭が本校を訪問し,今後の生徒間交流をe-mailや作品,ビデオレターにより実施することを検討した。
 続いて2001年に実施した両校の教諭の相互訪問により,日々の教科の授業や総合的な学習を中心とした交流が一層活発になった。また,姉妹校提携に向けての気運も高まり,同年7月,交流校教諭が本校を訪問している時期に姉妹校調印式を挙行した。
 2003年8月には,初めて本校生徒7名が教諭とともに交流校を訪問した。また2004年6月には交流校生徒7名が教諭とともに本校を訪問した。これにより,これまで毎年実施してきた教諭間の相互訪問に加え,生徒間の相互訪問も実施している。今年度は6月に交流校が2回目の本校訪問,また8月には本校が3回目の交流校訪問を実施する。
 このような相互訪問や教科間の交流活動に加え,昨年度からは新たな取り組みとして両校生徒による共同研究も開始している。現在は「水」をテーマにした研究活動を両校で実施しており,6月の交流校訪問時には相互発表と意見交換をおこなう。
 
交流活動の実際
(1) 生徒相互交流活動(2003年度)
 
1) 生徒相互交流活動の目的
・生徒のこれからの国際人としての資質や能力を育成する。
・相互交流活動を通して、異文化理解・国際理解を推進する。
・国際交流・社会見学体験を通し、国際理解の輪を広げる。
   
2) 交流内容
 1999年度よりグローバル・パートナーシップ・スクールプロジェクトを通じて国際交流推進に関する企画・運営を中心に行ってきた。中でも2001年度の6月に本校で姉妹校提携を行った米国ノースカロライナ州のExploris Middle Schoolとの継続的な交流を行い、2003年度はかねてからの念願であった本校生徒による訪問を実現することができた。
 訪問生徒は、公募の後、作文(交流に向けての抱負)、日本語面接、英語面接を行い、学校の代表として、2年生4名、3年生3名(男子3名、女子4名)を選出した。その後、研修(代表として心構え、英会話練習等)と準備(ExplorisでのSpeechの準備、学校からのおみやげ作り等)を夏休みを中心に行った。
 7名の生徒と教官3名は、8月23日から31日にExploris Middle Schoolを訪問し、交流を行った。1人1人の生徒はいずれかの学年に所属し、授業をいっしょに受けたり、日本文化を紹介する授業を行った。また、ホームステイを行い、アメリカの家庭生活を体験することができた。帰国後、9月19日に校内報告会を行い、有意義な訪問であったことを全校生徒に伝えた。
 また、手紙やメールを通じての交流も引き続き行った。Exploris Middle Schoolの生徒からの手紙で体験学習についての思いが語られ、それに対して選択英語を受講している生徒が中心となって、激励の手紙を返事として送った。
         
   
▲ホームステイ先の家族と対面式   ▲EXPLORIS.M.Sの授業に参加   ▲ホームステイ先で
   
3) 成果と課題
 本校生徒による訪問が実現し、Exploris Middle Schoolとの交流がさらに深まったことは非常に重要な成果であると思われる。さらに、来年度は6月下旬にExploris Middle Schoolから生徒と先生が訪問することになり、計画は順調に進行中である。保護者による実行委員会も発足し、訪問生徒のホームステイ等に対する協力態勢を作り始めている。また、2回目となる本校生徒によるExploris Middle School訪問も来年度の夏に計画している。今後は両校の生徒間の交流を定期的に実施していきたい。教官間の共同研究については、両校の訪問時に共通の話題としていきたい。グローバル・パートナーシップスクールプロジェクトで中心となって本校とExploris Middle Schoolとの交流に力を注いでくださったDr. Spenceの遺志を受け継ぎ、来年度以降の交流の更なる発展を目指していきたい。
   
(2) 生徒相互交流活動(2004年度)
 
1) 生徒相互交流活動の目的
・生徒のこれからの国際人としての資質や能力を育成する。
・相互交流活動を通して、異文化理解・国際理解を推進する。
・国際交流・社会見学体験を通し、国際理解の輪を広げる。
・国際共同研究や国際交流教育を通してお互いの研究活動を深める。
   
2) 交流内容
   本年度は,Exploris Middle Schoolの生徒の訪問,そして2度目となる本校生徒の訪  問が実現し,本格的な相互学校訪問の交流がスタートした。
 本校では,6月に来校する期間を「Exploris Week」として4月から選択授業・総合的な学習の時間などで広島の様子や日本の文化などをより理解してもらえるように様々な工夫をして受け入れる準備を進めてきた。Exploris Middle Schoolからの7名の生徒と3名の教師は,実際に本校の授業に参加するとともに小学校の給食体験やPTA主催の茶話会など幅広い交流も行った。最後のお別れ会では,太鼓や剣道,羽子板,日本の歌の演奏,英語での演劇,手話による校歌など生徒達が披露し,大きな感動を呼んだ。
 8月にはExploris Middle Schoolに2度目の訪問を行った。(教師3名 2年生女子4名 3年生女子3名)今回の訪問では,総合的な学習の時間のグループとExploris Middle Schoolとの共同研究の方向性についての話し合いの場を設定した。また広島の平和宣言についてのExploris Middle Schoolの取り組みも見ることができた。本校の訪問した生徒も英語での学校紹介や「桃太郎」の紙芝居などを披露し,教師による剣道の授業や茶道のお茶会なども催し,生徒や保護者の方々にも大好評であった。また,昨年同様にホームステイを行い,アメリカの家庭生活を体験することができた。帰国後,10月20日の文化月間期間中に訪問交流報告会を行い,有意義な訪問であったことを全校生徒に伝えた。
         
   
▲交流授業   ▲文化交流(茶道   ▲お別れの場面 
 
   
3) 成果と課題
 今年度は,6月下旬にExploris Middle Schoolによる訪問が実現し,昨年度からスタートした交流がさらに深まったことは重要な成果であると思われる。更に,8月下旬には2度目の本校からの訪問も実現し,相互の交流が順調に進行した。特に今回の訪問では「水」をテーマに取り組む共同研究の方向性について確認し合うことができ,「研究」の交流に向けて一歩踏み出すことが出来たことは,大きな成果であったと思われる。保護者による実行委員会も発足し,「茶話会」などを企画し,多くの保護者が交流することができた。来年度は,総合的な学習の時間と裁量の時間を計画的に使って,準備に向けての取り組みが課題となってくる。本年度の成果を生かしながら,交流の更なる発展を目指したい。